本「サードドア 精神的資産の増やし方」の回想

本「サードドア 精神的資産の増やし方」の回想

 

・作者の自伝

作者の自伝を元に物語が語られていく。

若かりし作者の葛藤や失敗の数々。

作者の夢に向かって行く姿勢や、その中で出会う人々との繋がり。ハラハラドキドキもするが、夢を追いかける中で、いろんなメンターと出会い挑戦していく作者の生き様は、胸を打つものがあります。

人生の中でいかに良いメンターと出会うかは、非常に重要な意味を持つことだと学びました。

 

・サードドアを叩く

第一のドアはみんなが並ぶ正面入口。このドアはもちろんみんな並ぶので順番待ち。平々凡々な人生の道のりで、辛いことも楽しいことも人並みなもの。

次に第二のドアは裏口。家系や生まれたときからの特権がある人々が入れる入口。親が作ってくれている道を行く人はまさに裏口から優先的に入れる人でしょう。

最後に第三のドア(サードドア)。これは窓でもどこでも入れそうな扉を探し、自分自身でひたすらに叩いて開けていくもの。もちろんそんなことをしても開けてくれる人なんて早々いない。それでも一つ飛びの人生を作るにはこれしかない。

作者が数々の著名人を調べる中で、敬愛を持てる人とはみんなこのサードドアを叩いて進んでいる。もちろん作者もサードドアを進んだ一人。決して楽な道のりではなく、失敗はついてまわるが作者の挫折に次ぐ挫折の中で、それでもサードドアを叩き続けた結果、道は拓かれて行きました。

 

・積み重ねた失敗と成功

無数の失敗の中に成功がある。この本の中で、女性と男性の徒競走の絵が登場する。男性の道は2つ3つのハードル。女性の道には、洗濯、料理、掃除などなど。それでも男性は同じ距離だろうと言う。男尊女卑を揶揄したものだが、その絵を見た女性の著名人の捉え方は少し違いました。確かにこの絵の女性の道のりは困難だけど、その道を通った積み重ねた経験がある。それは絶対無駄にならないし、今後の人生の糧になる。もちろん男尊女卑は許されるものではないけれども、捉え方によっては人生を豊かにする経験であるとともに、やっぱりその困難な道を通った人の人生の深みがあるのではないでしょうか。

必ずしも、困難な道を通ることが正解ではないですが、僕は多少なりとも困難が伴う人生で有りたいと、この本を読むことで考えさせられました。