「汝、星のごとく」を読みました。

 「汝、星のごとく」を読みました。

 

 読み進めるごとに、情景の色づかい、心描写がとても繊細で美しく、最後は目頭が熱くなりました。

 

 作品序盤は、よくある恋愛小説のような心持ちで読み進めており、正直面白いという感覚で読めてはいませんでした。

 読み進めていくうちに、性的な多様性やそれをまだ受け入れない世間、親子の関係性、夫婦の関係性等現代の様々な問題が絡み合って藻掻いていく様は他人事ではなく、身近で起こり得ることで、気付けば小説に没頭しておりました。

 最後の描写も美しく、綺麗な情景が浮かびました。最後はこの多様性の世界で生き抜くために必要なことを、教えてくれたように思えます。

 とても素敵な小説でした。